正しい歯磨きをする
口臭予防の第一歩は正しい歯磨き
口の中には、恐ろしい数の細菌がいます。
寝起きの人の唾液1mlの中ですら、1000万以上もの細菌がいると言われています。
口の中は細菌にとって、とても住みやすい場所なんです。
そんな環境に対する口臭予防には
- 口の中を常に清潔に保ち、口内の細菌を極力減らすこと。
- 歯垢をできる限り取り除くこと。
この2点が非常に大切になってきます。
そのために、『正しい歯磨き』をしなければなりません。
正しい歯磨きすることで、約80%の口臭原因を防ぐことが出来るといわれています。
歯ブラシの選び方
正しい歯磨きの第一歩は歯ブラシの選び方から始まります。
歯ブラシの選び方には、いくつか重要なポイントがあります。
- ブラシのヘッドは指2本分以下
- 毛先が平らなもの
- ブラシは硬過ぎても柔らか過ぎても良くない
- 取替えの目安は1ヶ月
ブラシのヘッドはあまり大きすぎないものの方が磨き残しを減らすことができます。
歯ブラシが大きい一本一本の歯を磨くのにはあまり適しません。
毛先が平らな方がすべての歯をきれいに磨くのに適しているそうです。
最近ではメーカーによって色々なタイプが出ているので、いろいろ試してみて、その効果をきちんと確認することが大切です。
硬過ぎれば歯茎を傷つけてしまう恐れがあり、そこから出血などして口臭につながりますし、柔らか過ぎれば歯垢を十分に落とすことができません。
歯ブラシは消耗品ですので、1ヶ月に1回を目安に取り替えた方がよいでしょう。
正しい歯磨きの仕方(ブラッシング)
歯磨きはほとんどの人が毎日していると思います。
ところで一回の歯磨きにどのくらい時間をとっていますか?
多くて5分、平均だと3分くらいなのではないでしょうか?
ところが、専門医が勧めている歯磨きの時間は、なんと約15分なのだそうです。
こんなに長く磨いている人は、それほど多くはいないと思います。
15分も磨いていたら、歯茎を傷めてしまいそうな気もしますが、実は正しい歯磨きをする為の時間が15分なんだそうです。
正しいブラッシング方法は、一気に歯を磨いていくのではなく、時間をかけて歯を1本ずつ、優しく丁寧に磨くことです。
正しい歯磨きには以下のポイントがあります。
- ペンを持つように握る
- 磨き残しの多い奥歯の裏側から磨く!
- 歯ブラシを歯に対し、直角に当てる
- 力を入れすぎず、小刻みに動かす
- 円を描くように磨く
- 歯と歯の間にはデンタルフロスや歯間ブラシなどを使う
- 食事をした後すぐ磨く
などです。
歯磨きをする際、歯の表面ばかりを磨いてしまう人が多いようですが、歯の表面というのは、歯垢がついても唾液や飲み物を飲むときに洗い流せてしまうので、歯垢がつきにくい場所なんです。従って表面は軽くなぞる程度で大丈夫です。
大切なのはデコボコした奥歯の表面、歯と歯の間、歯茎が覆いかぶさっている箇所は歯垢がたまりやすくなっているので、口臭だけでなく虫歯にもなりやすくなってしまいます。
先ずは、こういった部分から磨き始めると磨き残しが少なくなるそうです。
磨き残しの無いように、磨きやすい順序をしっかりと決め、自分に合ったブラッシングをすることをお勧めします。
はじめは鏡を見ながらブラッシングするといいでしょう。
自分の歯磨きが正しいか不安な人は、歯科医の先生に相談してみてください。